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ヤマト「……」
カスミ「……」
ミケ「…居ないね……」
ヤマト「……」
カスミ「まさか間違いだったんですか…?」
ミケ「そんなこと無いよ…。今回発見したのは、生物研究委員会だし村の人間も…」
ヤマトが手をミケ達に向ける。
ヤマト「来る…!」
ヤマトが空を見上げる。
天には優雅に舞う白い獅子が居た。全長4mはあろう巨体で立派な鬣を揺らし、鷹のような翼を生やしている。額には大きな角が生えていた。
ミケ「ライアン…!?ただのライアンじゃないよ…!」
カスミ「えっ…?」
ミケ「ライアンの好敵手であるウルボロスに勝利して…竜の血を飲んだライアンに見られる白き鬣に大いなる角…!ライアンの中のライアン…『白獅子王』だよ…!」
カスミ「ライアンの中のライアン…」
ヤマト「王の中の王っちゅうワケか…!どうりでとてつもない覇気を放つワケじゃ…!」
ライアンがゆっくりと遺跡の広間に降り立つ。
ライアン『誰だお主?』
カスミ「しゃ…喋った!?」
ミケ「知恵を授かったんだよ…。ウルボロスの竜の血の影響は、虫さえ飲めば超人並の力を得られるからね…」
ヤマト「お主がライアンか…?」
ライアン『如何にも。だが、それは人が付けた名だ』
ヤマト「なるほどのぉー…。俺はヤマト。夜刀神 ヤマトじゃ!」
ライアン『ヤトーガミ…?』
ヤマト「お主…この名を知っているのか…?」
ライアン『遠い昔…お主に姿が似ていた者がこの地に来たような…』
ヤマト「タケル…そう名乗っていなかったか?」
ライアン『タケル…。確かにそう名乗っていたかもしれんな』
カスミ「そ…そしたら、あのライアンは一体何歳なんですか…!?」
ミケ「ものスゴいおじいちゃんみたい…」
ライアン『そう…。我が父を亡き者にした後、妙な術で骸を仮面へと変化させておったな』
ヤマト「そうか…。そうしたら、俺はお主の仇っちゅうワケじゃな」
ライアン『ほう…。似ているな』
カスミ「え…?」
ライアン『あの時のタケルはまだ背が高かったか…?だが、歳はそう変わらんはず。何より、お主から放たれる気迫がタケルそっくりだ』
ヤマト「カッカカカ!!初代に似たと聞いたら、痒いような感じがするぜよ!」
ヤマトが8本の刀を抜く!
ヤマト「参る…!」
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