六章 伝説と降臨者

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  ダンテ「へ…?」 リンネがダンテに飛びついてくる。 抱き付くやいなや、リンネはダンテに頬摺りをする。 リンネ「逢いたかったよぅ…!」 ダンテ「ちょ…ちょっと待てリンネ…。お前さっき俺のことパパって…って言うか、どうやってこっちの世界に…」 まゆり『うぬぅっ!リンネ貴様ぁっ!ぬけぬけと僕のダンテに頬摺りするなっ!』 ダンテ「落ち着けまゆり…ってまず俺が落ち着かないとな…」 リンネ「えへへ…」 ダンテ「と…とりあえず…」 アロメテウスが怒り狂ったようにリンネに牙を向ける! リンネ「ぶぅー…。せっかく、パパに逢いに来たのに…邪魔しないでよ…」 リンネの肩から小さな龍が2頭、頭を出す。 リンネ同様の3つ眼で同じ色をした鬼の角を2本ずつ生やした龍である。 ダンテ「リンネ…?」 2頭の龍が吠える! その勢いでアロメテウスは後方に吹っ飛ぶ! まゆり『あ…あの巨体を吠えだけで吹っ飛ばしおった…!?』 ダンテ「流石…鬼神と龍神の息子ってワケだ…」 リンネ「パパぁ…」 リンネが抱き付こうとしたが、ダンテが手を出し止める。 ダンテ「まずリンネ…話そう。な…?なぁっ?」 リンネ「う…うん…」 ダンテ「とりあえず…なんで俺がパパなんだ?お前の父親は…」 リンネ「うんとね…。ママがね…?パパは居ないから…助けてくれた…ダンテさんが…パパって…言ってた…!」 まゆり『セ…セイランがか?』 ダンテ「あの方は何をお考えがよく分からないな…。それで、なんで逢いに来た…?」 リンネ「…逢いたかった…から…?」 ダンテ「悪かった…。俺が悪かった…。変な質問した俺が悪かった…。ってか、お前は神の子だもんな…。こっちに来るのも簡単だよな…」 リンネ「…?」 リンネの肩の龍が首を伸ばしダンテを見詰める。 まゆり『リンネ同様の紅と蒼の眼の龍…?』 リンネ「うんとね…。右がアギョウ…左がウンギョウ…だよ…!」 2頭の龍は一礼する。 ダンテ「よ…よろしくな…。って…リンネ…お前はこれからどうすんだ?」 リンネ「パパと暮らしたい…!」 ダンテ「…ごめん……。聞いた俺が悪かった…。暮らしたいって来たか…」 まゆり『ちょっ…!』 ダンテ「追い返すのも可哀想…」 アロメテウスがまたダンテ達に牙を向く! ダンテ「先にコイツをぶっ飛ばすか」  
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