2468人が本棚に入れています
本棚に追加
/200ページ
ダンテ「へ…?」
リンネがダンテに飛びついてくる。
抱き付くやいなや、リンネはダンテに頬摺りをする。
リンネ「逢いたかったよぅ…!」
ダンテ「ちょ…ちょっと待てリンネ…。お前さっき俺のことパパって…って言うか、どうやってこっちの世界に…」
まゆり『うぬぅっ!リンネ貴様ぁっ!ぬけぬけと僕のダンテに頬摺りするなっ!』
ダンテ「落ち着けまゆり…ってまず俺が落ち着かないとな…」
リンネ「えへへ…」
ダンテ「と…とりあえず…」
アロメテウスが怒り狂ったようにリンネに牙を向ける!
リンネ「ぶぅー…。せっかく、パパに逢いに来たのに…邪魔しないでよ…」
リンネの肩から小さな龍が2頭、頭を出す。
リンネ同様の3つ眼で同じ色をした鬼の角を2本ずつ生やした龍である。
ダンテ「リンネ…?」
2頭の龍が吠える!
その勢いでアロメテウスは後方に吹っ飛ぶ!
まゆり『あ…あの巨体を吠えだけで吹っ飛ばしおった…!?』
ダンテ「流石…鬼神と龍神の息子ってワケだ…」
リンネ「パパぁ…」
リンネが抱き付こうとしたが、ダンテが手を出し止める。
ダンテ「まずリンネ…話そう。な…?なぁっ?」
リンネ「う…うん…」
ダンテ「とりあえず…なんで俺がパパなんだ?お前の父親は…」
リンネ「うんとね…。ママがね…?パパは居ないから…助けてくれた…ダンテさんが…パパって…言ってた…!」
まゆり『セ…セイランがか?』
ダンテ「あの方は何をお考えがよく分からないな…。それで、なんで逢いに来た…?」
リンネ「…逢いたかった…から…?」
ダンテ「悪かった…。俺が悪かった…。変な質問した俺が悪かった…。ってか、お前は神の子だもんな…。こっちに来るのも簡単だよな…」
リンネ「…?」
リンネの肩の龍が首を伸ばしダンテを見詰める。
まゆり『リンネ同様の紅と蒼の眼の龍…?』
リンネ「うんとね…。右がアギョウ…左がウンギョウ…だよ…!」
2頭の龍は一礼する。
ダンテ「よ…よろしくな…。って…リンネ…お前はこれからどうすんだ?」
リンネ「パパと暮らしたい…!」
ダンテ「…ごめん……。聞いた俺が悪かった…。暮らしたいって来たか…」
まゆり『ちょっ…!』
ダンテ「追い返すのも可哀想…」
アロメテウスがまたダンテ達に牙を向く!
ダンテ「先にコイツをぶっ飛ばすか」
最初のコメントを投稿しよう!