六章 伝説と降臨者

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  キスケ「…急に静かになりましたね……?」 ルーク「さっきまで鳴き声が響いてたのに…一体どうしたんだろ…」 ミーナ「の…覗いて見る…?」 キスケ「は…はい…」 ミーナ達が窪みに近付く。 突如、窪みの底からダンテとリンネが飛び出してくる。 キスケ「主っ!」 ルーク「誰かと一緒だよ…!」 ミーナ「ど…どちらさん…?」 ダンテ「ん…?よ…ようみんな。今帰ったぞ」 リンネ「えへへ…」 リンネが寄り添うようにダンテにくっつく。 キスケ「あ…ある…主…ま…まさかとは思いますが…その隣に居るのは…」 ダンテ「そうだキスケ。向こうの世界の一件での被害者でもあり加害者だったりもする『災厄の子』だ…」 ルーク「みっ…3つ眼…!?」 ミーナ「う…嘘っ…!」 ダンテ「そんなに驚かないでも…」 ミーナ「そう言えば言ってなかったわよね…。こっちじゃ、3つ眼の人間の姿をした異端の子は神として崇める対象なのよ…」 キスケ「3つ眼…って…リンネ!?」 リンネ「………?」 ダンテ「まあ…なんだ…。わざわざ俺に逢いたいがタメに、来てくれたみたいなんだ…」 キスケ「なぁっ…!」 ミーナ「ええぇっ!?」 リンネ「パパぁ…」 ルーク「パ…パパ!?」 ミーナ「ちょ…ちょっとちゃんと説明しなさいよっ!一体全体、その子はアンタのなんなのよっ!?」 ダンテ「落ち着けミーナ…。一番驚いてるのは俺なんだから…」 キスケ「じ…実は…」 ルーク「『災厄の子』で…悪い人に操られていて…ダンテ兄ちゃんが助けて…世界を助けて…鬼神と龍神の子で…」 ミーナ「ルークしっかりなさいっ。もう、パニックなんてレベルじゃないわよ…。分からなすぎて、呆れそう…」 ダンテ「わ…悪い…」 ルーク「それで…龍神ママが育児が大変だからってダンテ兄ちゃんに押し付けた…ってこと?」 まゆり『うぬ…。察するにそういうことになるのだ…』 ダンテ「まあ…でもよ?窪みん中見れば分かるが…リンネの力を存分に使えば…下手すると神様にだってなれるかもな…」 ミーナ達が窪みの底を見下ろす。 ミーナ「アロメテウス…!?」 底には痙攣しながら横たわるボロボロの瀕死状態のアロメテウスが居た。 リンネ「えへへ…」  
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