六章 伝説と降臨者

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  ヤマト「はぁっ…はぁっ…はぁっ…」 ライアン『この程度かタケルの子孫よ』 カスミ「翁も…蝉丸も…大飛出も…小面すら通用しない…!?」 ミケ「流石…王と言われるだけはあるねぇ…」 ヤマトは片膝をついてライアンの前に平伏すようにしていた。 ヤマト「はぁっ…。クソめ…。とんだ化け物じゃな…」 ライアン『お主の言うように、私が化け物ならばお前はなんだ?人か?化け物か?それとも神にでもなるか?』 ヤマト「神なんざにはなる気はさらさらないぜよ…」 ヤマトはふらふらになりながら立ち上がる! ヤマト「神なんざ…敬われるだけじゃからな…。そんなくだらんもんになるくらいなら…戦いを好む化け物の方がまだマシじゃな…!」 ヤマトが翁をつけライアンに突っ込む! ライアン『愚かな』 ライアンが口から炎の弾を放つ! ヤマトは炎の弾を舞うようにかわす! ヤマト「はぁああっ!」 ヤマトがライアンに斬り掛かる! ライアンは角でヤマトの刀を吹っ飛ばす! ヤマト「…!?」 ライアンの爪がヤマトの腹部を貫く! カスミ「ヤマト様っ…!」 ミケ「ヤマトっ!?」 ライアン『愚かな獣だったな。所詮、獣は獣。王たる私とは天と地の差』 ライアンがヤマトをそのまま払うように吹き飛ばす。 ライアン『ふん…』 カスミ「あぁああぁああっ!!」 カスミが忍者刀を片手にライアンに突っ込む! ミケ「カスミ危ない!」 ライアン『くだらん』 ライアンはカスミを地面に叩き付ける! カスミ「ぐふっ…!」 ライアン『女とて容赦はせんぞ』 カスミ「ヤマト様を…ヤマト様をぉっ…!」 ライアン『どうやら、タケルの子孫同様にあの世に逝きたいようだな』 ライアンは爪を高く上げる! ライアン『…!?』 ミケの放った矢がライアンの手を貫く! ミケ「このくらいじゃ…大したダメージにはならないよねぇ…」 ライアン『ただの傍観者と思っていたが、お主もなかなかやり手…』 ライアンがいきなりふらつく。 ミケ「ラバーの麻痺毒の矢だから、流石のライアンでも小一時間はふらつくよぉ」 ミケはすぐさまヤマトとカスミを担ぐ。 ミケ「少し待ってて。早く回復させるから」 ライアン『お主は一体…』 ミケ「もう、不幸にはさせたくないんだよ…。大事な友達だからね…」 ミケは広間をあとにする。  
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