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フット「白煙が見えて来てみたら…大丈夫なのかよ…?」
ミケ「船の医療用具があるから呼んだんだよぉ。でも、おかげで助かったよぉ」
フット「でもよ…ふたりとも目覚めないし…ヤマトなんて体が貫通してんじゃねぇかよ…」
ミケ「うん…。でも、君のおかげで奇跡が起こったよぉ」
ミケがフットのあげたペンダントを指差す。
フット「ペンダント…?」
ミケ「この鉱石の硬度のおかげで、肺や心臓に傷が付かなかったんだよぉ」
フット「まさか…俺のあげた御守りが…」
ミケ「ライアンの爪の一撃をこの鉱石にあたったことによりずらせたんだ」
フット「そうだったのか…」
ミケ「確かに致命傷だけどもね…彼の面のおかげなんだろうねぇ…」
ミケがヤマトの体に触る。
ミケの指先には白い液体がついていた。
フット「なんだそれ?」
ミケ「彼の体質なんだろうねぇ…。本人も気が付いてないんだろうけど、薄い膜が彼が死にそうな直前に覆ったんだよぉ」
フット「そんなことって…有り得ちまうのかよ…!?」
ミケ「この白い液状のが真実を語ってる。彼の体は既に…この面達と一心同体なんだねぇ…」
カスミ「痛っ…」
フット「起きたか嬢ちゃん」
カスミ「此処は…」
ミケ「遺跡の外だよぉ…。倒れちゃったから、一旦退いたんだぁ」
カスミ「そう…だったんですか…」
フット「嬢ちゃん…?」
カスミ「護れなかった…。ヤマト様を…護り通せなかった…。拙者は…」
ヤマト「泣くなカスミ…」
フット「おおっ!デコも目が覚めたか!?」
ミケ「大丈夫ぅ…?」
ヤマト「お主の看病のおかげじゃミケ助。礼を言うぜよ」
カスミ「ヤマト様…」
ヤマト「カスミ…。お前だけ付いて来てくれ」
フット「お…おいデコ…。何言ってやがんだよ!お前さっき…」
ミケ「分かった…」
フット「ミケ…?」
ミケ「よく僕にも分からないけど…これは彼にとっては、運命に近いんだよぉ…。邪魔は野暮だよ」
フット「でもよ…」
カスミ「はっ!」
ヤマト「待っとれミケ助…。次こそは勝ってやるぜよ…!」
ヤマトとカスミは遺跡に走り出す!
ライアン『…もう来たか?幾分、早かったな』
ヤマト「待たせて悪かったのぉライアン…」
ヤマトが黒き刀を構える!
ヤマト「こっからは…命懸けじゃ!」
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