†序幕†

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時刻は既に真夜中の十二時を過ぎている。 夜の暗闇の中、微かに光が照明から漏れる。 男が公衆トイレの前で壁にもたれ掛かっている。 男はトイレの中にいるもう一人の男が出てくるのを待っていた。 「おい。いつまでクソしてんだよ」 中からの返事はない。 返事がないことに腹が立ち、男はイラついた。 「いつまで黙ってるつもりだよ!」 そう言って、ドアを軽く蹴った。
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