第5章 ユリの過去
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「じゃあ行ってくるし、戸締まりしといてや」 「はいはーい、行ってらっしゃい!」 いつものように、店に出ていく母を明るく見送る。 バタンッ 玄関の扉が閉まると同時に、 あたしは自分の部屋に飛び込み、 クローゼットを開けた。
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