第5章 ユリの過去

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あたしは冷たい食パンを焼くことが出来ずに、無理やり喉に流し込んで 「いってきます…」 相変わらず小さな声で、体より随分大きなランドセルを背負った。 そして、朝なのに眠る母の為にカーテンを閉めきった、薄暗い部屋を抜け、 朝日のまぶしい玄関を出ていく。
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