第5章 ユリの過去
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「やば!もう行かな!!」 あたしは携帯をチラッと見て、 約束の時間が迫っていることに気付き、 急いで香水を振りかける。 若い女の子がつけないような、 スパイシーな大人の女の匂いがする。 もちろんコレも母の物。
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