第5章 ユリの過去

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その頃のあたしは派手な容姿で、 1年生の中でも、かなり目立っていた。 美容やファッションに惜しみ無く使えるお金があったし、 周りと比べても15才の幼さはどこにもなかった。 男との経験が、あたしに必要以上の魅力を与えていた。 一方のミヤコも、あたしに負けず劣らず目立っていた。 ミヤコの家庭は、サラリーマンの父に、専業主婦の母。 3歳下に妹のいる、いたって普通な一般家庭。 だけど、ミヤコは中学の頃から何人かの男と付き合い、 交遊関係が派手だった。
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