この世に生まれ日から

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一歳、私はまだ、一言も喋らない。 離乳食も無し、ミルクだけ、私は哺乳瓶を自分で両手で持って飲む。 それを見た人が、「この子、まだミルクなんやね、ミルクだけなん?」と聞いた。それから、母親が慌てて、私にどろどろのお粥を食べさした。私は吐いた。 一歳半私はやっと、つかまり立ちが出来た。言葉はまだ一言も喋らない。 私の両親は、商人で店(露店)を出していた。別々に 私は母親に連れられて、段ボール箱の中に入ってた。普通だったベビーカー でも私は箱の中、私は猫か犬なのか? 私は人間(泣き) 買い物に来たお客さん。私を見て話し掛ける。でも私は一言も喋らない....いつも........話し掛けても一言も喋らない。話し掛けるお客さん達、いわく、私はおし(身体障害で口が聞けない)のかも?と思っていたらしい。   一歳半になっても一言も喋らない私に父もおかしい?変だと思い必死になって話し掛けるようになった。   二歳、そのかいあって、やっと私は初めて喋った。「あうとう」と父は涙が出るほど嬉しかったと言っていた。次に「まんま」と、それから、しばらくして「ああ」と 二歳になって、私は初めて歩く。よちよち歩き、父は私に「おいで、おいでとあんよの稽古してくれた。    
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