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決断
ひとしきり泣き終わったあとちいさなお姫さまは言いました。
「やっぱりあたしおうちに帰りたいの。旅に出たら淋しくなくなるかと思ったんだけど忘れられないの。あたしの赤い実のなる木さんのお墓のそばで静かに星を見て暮らしたいの。お願い流れ星さん。お願いします。」
何も言わずじっと聞いていた流れ星は言いました。
「おちびちゃんがそう決めたのなら連れて帰ってあげるよ。」
「ありがとう流れ星さん!でもお仕事は大丈夫なの?」
ちいさなお姫さまは心配しています。
「それなら大丈夫だよ。だってこの空にどれだけ星があると思っているんだい?少しくらい遠回りしたって大丈夫さ。それにしてもおちびちゃんは本当に優しい子だね。そうと決まったらおうちまでひとっ飛びだ!」
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