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虹色の尾☆彡その1
「さぁ着いたよ。」
流れ星は言いました。
真っすぐ飛んで来たのであっという間でした。
「本当にいろいろ勉強になったわ。わがままばかり言ってごめんね。ありがとう流れ星さん。」
「こちらこそお姫様。」
流れ星はおどけて軽く会釈しています。
「おちびちゃんと旅が出来てこっちの方が楽しかったよ。ありがとう。」
「これでお別れだね。」ちいさなお姫さまはうつむきがちに言いました。
「お別れなんかじゃないさ。僕は流れ星だよ。また会いに来るさ。」
「そうね。きっとまた会えるわよね。」
ちいさなお姫さまは元気に言いました。
「淋しい時は空を見上げてみて。きっと僕はそこにいるから。じゃあ僕は行くよ。またね。」
流れ星は飛び立ちます。
すると七色の粉がちいさな星に降り注ぎました。
「うわぁキレイ!」
ちいさなお姫さまの口から自然と言葉がこぼれました。
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