虹色の尾☆彡その1

1/1
前へ
/15ページ
次へ

虹色の尾☆彡その1

「さぁ着いたよ。」 流れ星は言いました。 真っすぐ飛んで来たのであっという間でした。 「本当にいろいろ勉強になったわ。わがままばかり言ってごめんね。ありがとう流れ星さん。」 「こちらこそお姫様。」 流れ星はおどけて軽く会釈しています。 「おちびちゃんと旅が出来てこっちの方が楽しかったよ。ありがとう。」 「これでお別れだね。」ちいさなお姫さまはうつむきがちに言いました。 「お別れなんかじゃないさ。僕は流れ星だよ。また会いに来るさ。」 「そうね。きっとまた会えるわよね。」 ちいさなお姫さまは元気に言いました。 「淋しい時は空を見上げてみて。きっと僕はそこにいるから。じゃあ僕は行くよ。またね。」 流れ星は飛び立ちます。 すると七色の粉がちいさな星に降り注ぎました。 「うわぁキレイ!」 ちいさなお姫さまの口から自然と言葉がこぼれました。
/15ページ

最初のコメントを投稿しよう!

7人が本棚に入れています
本棚に追加