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別れ
バキバキバキッ
ドーン
赤い実のなる木は倒れてしまいました。
「あんたがちゃんと支え…」と言い残し息を引き取りました。
お姫さまは泣きながらあやまりつづけ三日経った日、赤い実のなる木を小川のそばに埋めてあげました。
それからしばらく、一週間ほどでしょうか、昼も夜も山の上に座りぼんやり空を眺めて過ごしました。
考えることはいつも一つです。
『いつもあんなに美味しい赤い実をくれていたのに、どうして私は助けてあげられなかったのかしら』と…
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