冒険日記-小さな勇者-番外編①

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今日は、聖バレンタインデーとかいう日らしい。 好きな人間にチョコを渡すらしいのだ。個人的にチョコはあまり好きではないのだが……。 国の決まりならば、俺も誰かにチョコを渡すべきなのか?? ……………。謎だ。 そういえば優太も昨夜何か作っていたようだ。あとで渡す、とか言っていたような……。 と物思いに耽っていると、とおくから呼ぶ声がする。 「リョーウ……!!」 なんだか苦しそうな感じだ。声のするほうを見ると、そこにはたくさんの荷物を抱えた同志が今にも崩れ落ちそうになりながらも立っていた。 「なんだ…??それは。」 何かラッピングが施されたモノだった。ようやくこっちまでたどりついた同志、『カイ』は、やっとといった様子で荷物をおろした。 「はぁ……。参りました。」 「どうしたんだ。」 あまりの憔悴具合が気になったので、なんとなく聞いてみた。すると。 「リョウのせいでもあるんですよっ!!」 「…………。」 怒られた。意味がわからない。 仕方がないので理由を尋ねてやると、なにやら『バレンタインデー』に関係あるようだ。 「うかつでした……!!今日がバレンタインデーだったとは……!!」 バレンタインデーにトラウマでもあるのか??
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