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暫く遊んだ後、
「そろそろ帰ろうか」
「そうだな」
連中と気が済むまで遊んだ瞬の表情は、満足げな顔をしていた。
薙はお土産コーナーで、
「瞬。風船何色がいい?」
瞬は色とりどりの風船を眺めた後、俺の顔を見た。
「好きな色選んでいいんだよ」
「うんと、う、うん…あお」
「青色か」
それを聞いた薙は、青色の風船を手に取る。
それを見ていた和沙は、
「いいなー。俺も欲しい。薙さん俺にも買って下さい」
「えー。お前は自分で買えるだろう」
「いいじゃないですか」
子供のように甘える和沙を見て歩夢までもが、
「薙、買って!!」
「お前もか」
「いいじゃん。みんなでお揃いにしようよ」
「自分達で買え。俺は瞬にだけ買う」
膨れ面をしている二人を見て、
「全員好きなの選べ。俺が買ってやるよ」
それを聞いた連中は、瞬より大喜びする。
薙が瞬に買ってあげようとしていたのは、インサイダーバルーンという風船の中に色のついたハート型の風船が入っている物。
各々が好きな色を選んだ所で、俺から全員にプレゼントした。
それを見た瞬は、
「みんな、いっしょねー」
そう言って、足をバタバタさせ喜んだ。
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