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奈緒「ハァ…ハァ…くそっ!!
降どこに行きやがった…?」
俺は降が行った方向に
向かった。
すると建物の影になって
良く見えなかったが
確かにあれは
降と降の親父だった。
話し込んでいる途中だった。
俺はそっと近づいて聞き耳を
たてた。
内容は…
俺が降にうんざりしている
から、もう一緒に
遊びたくないと言っていた
という嘘だった。
何 人のことを勝手に
言ってんだよ。
そんなこと一回も言ってねぇ。
俺は降は自分を信じてくれてる
と思っていたが
降は『…うん』と弱々しく
返事した。
………降?
降は俺のこと信じてねぇの?
俺は降のことを信じてたのに…
降は違ぇの?
そっか…
もういいよ。
信じてくれないなら…
もういい。
俺は降たちの所から離れた。
─降side─
俺は親父に『…うん』と
返事した。
でもそれは本当の気持ちじゃ
ない。
俺は奈緒に直接聞くんだ。
奈緒の口から本当のことを
聞きたい。
親父の言葉なんか信じるかよ
俺は奈緒を捜した。
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