降と奈緒

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奈緒「ハァ…ハァ…くそっ!! 降どこに行きやがった…?」 俺は降が行った方向に 向かった。 すると建物の影になって 良く見えなかったが 確かにあれは 降と降の親父だった。 話し込んでいる途中だった。 俺はそっと近づいて聞き耳を たてた。 内容は… 俺が降にうんざりしている から、もう一緒に 遊びたくないと言っていた という嘘だった。 何 人のことを勝手に 言ってんだよ。 そんなこと一回も言ってねぇ。 俺は降は自分を信じてくれてる と思っていたが 降は『…うん』と弱々しく 返事した。 ………降? 降は俺のこと信じてねぇの? 俺は降のことを信じてたのに… 降は違ぇの? そっか… もういいよ。 信じてくれないなら… もういい。 俺は降たちの所から離れた。 ─降side─ 俺は親父に『…うん』と 返事した。 でもそれは本当の気持ちじゃ ない。 俺は奈緒に直接聞くんだ。 奈緒の口から本当のことを 聞きたい。 親父の言葉なんか信じるかよ 俺は奈緒を捜した。 [〓100ページ〓]    
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