降と奈緒

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降「……え…?」 俺は顔を上げてその女の子を 見た。 女の子はとても切なそうで 悲しそうな顔をしていた 降「…別にいーんだよ」 俺は冷たく当たった。 だけど女の子は来ていた 特攻服を俺にかけた。 ?「風邪ひくじゃん」 俺はびっくりして特攻服を 返そうとした。 降「ちょ…あんたが濡れちゃう じゃん…」 女の子は特攻服の下は 上半身はサラシを巻いてるだけ 下はズボンを履いていて 俺に特攻服をかけたから サラシだけ。しかも雨。 肌に直接雨が降って 凄く寒そうだ。 他の奴らもびしょ濡れ。 ?「…あたしは大丈夫。 …あんた、名前は?」 突然、名前を聞かれて 驚いたがボソッ と答えた。 降「……降…」 ?「…フルか。風邪ひくなよ」 女の子は俺にそう言って バイクの後部座席に座って どこかに行ってしまった。 降「………………」 俺は女の子が見えなくなるまで ずっと見続けた。 改めて特攻服を見ると 降「…ひめ…とら?」 そこには族の名前の"姫虎" と書かれていた。 降「…さんきゅ…姫虎…」 雨が降ってる中、 雨にかき消されそうな声で 言った。    
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