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輝雷「…銃とか薬とか?」
奈緒「俺に聞くなよ」
すると輝雷は にへら~ と
笑った。
憎めない笑顔というのは
このことか。
つか、何をしたら喧嘩で
銃とか薬が出てくんの?
それが意味わかんねぇよ。
…ある意味兄ちゃんたちは
凄いんだな。
俺がそう思っていると
輝雷は"ゴホン"と咳払いをして
続けた。
輝雷「んで?どうすんの?
泉を捜しに行く?行かない?」
そんなの──…
奈緒「行くに決まってんじゃん」
俺は真剣な瞳で言った
輝雷は ニッ と笑って、
輝雷「んじゃ乗れよ。
俺は運転出来ないけど」
……何だか、さっきから
あの悲しそうな作り笑いは
無くなったような気が…?
ま、輝雷が心の底から
笑えてるならいいけど。
すると輝雷は
"兄ちゃんの後ろな"と
俺にヘルメットを渡して
違う兄ちゃんのバイクの
後ろに乗った。
「? 行くぞ?早く乗れ」
兄ちゃんに話しかけられて
俺は ハッ として
すぐにヘルメットを被った
ドゥルルゥン──…
「うっし!!行くぞ?
しっかり掴まってろよ!?」
兄ちゃんはバイクに
エンジンをかけながら
言ってきた。
聞きずらかったけど
何となく分かったので頷いた
ブォーォォン─……
俺たちは走り出した
すっっっっげぇ………
これがバイク…
奈緒「すっげぇ気持ちぃ……」
思いっきり風をきって…
気持ちよく 早く走れる
俺は心の中で言ったつもり
だったが、
口に出していたみたいで、
「お?奈緒もバイクに
興味もったか?」
兄ちゃんが嬉しそうに
言ってきた。
兄ちゃんもバイク好きなんだ…
奈緒「バイクって煩いだけの
乗り物かと思ってたけど
乗ってみると凄く気持ちぃ
んだね!!!!」
俺はニッコリ と笑って言った
すると兄ちゃんが…
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