降と奈緒

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降「奈緒…本当に…奈緒…?」 降の声は震えていた。 奈緒「…ふ……降…?」 もちろん俺も。 俺の中にはたくさんの感情が溢れだしてきた。 憎かった… 悲しかった… 苦しかった… 悔しかった… でも… 嬉しい… 会えたから… 俺の目には今にも溢れだしそうな涙が出てきた。 降「な…奈緒ォッ!!!」 降は叫びながら抱きついてきた。 降は… 泣いてた。 いつの間にか、俺も泣いてた。 …やっぱり、いくら口では強いと言っても… 俺らは、 まだ子供なんだ… 奈緒「ふ…うぅ~…ッるぅ~ ふるぅ~…うぅ… うわぁぁあぁぁんッ!!」 始めて声を出して泣いた気がする。 大切な人の前だからこそ… こうやって泣けるんだよな 奈緒「グスッ…ふっ…降は… 俺を…にっ憎んで…ねぇのかよ…」 言葉に詰まりながらも、俺の気持ちを伝えた。 奈緒「俺は…親友のっ しっ…親友の…降をっ…」 そう言うと、俺はまた涙が出てきた。 降「……バァーッカ!!!!」 「「「!!!!???」」」 降の突然の大声と、バカと言われたことに、 俺だけじゃなく、輝雷も泉も驚いた。 奈緒「……え?」 降「バカだなぁ…奈緒は…」 奈緒「なんのことだよ…」 降は涙を少し 拭き取り、ニカッ と太陽みたいに笑った。    
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