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降「だってそうだろ?
俺は お前じゃねぇから はっきりとは分かんねぇけど…
じゃあ、矢倉は優姫を見て、どんな気持ちになる?」
降は 輝雷に似たようなことを聞いた
…どんな気持ちって―?
―
俺と 似たような気持ちだったら…矢倉は優姫のことが好き、だな。
―と、降が考えていることを
もちろん輝雷は知らない。
輝雷「俺さ、実は今まで好きなやつが いなかったんだよ。
だから恋とか…そういう感情は分かんねぇけど」
降「ふむ。んで?」
輝雷「赤西を見てると
…何だか…
あ~ わっかんねぇ」
輝雷は髪をぐしゃぐしゃにかいて、顔を赤くしていた。
…顔赤ぇな。(笑)
と、思ってるのも降。
輝雷「…何か…笑顔を向けられると顔が熱くなるっていうか…」
降「………」
輝雷「…俺…何かの病気なのか?」
降「クスッ…
お前、それは好きってことなんじゃねぇの?」
輝雷「…分からん、つかさぁ」
降「…ん?」
輝雷「赤西って…
何だか たまに無理してるときがあるよな?
何だか…俺の知らねぇ過去?
みたいな暗いものを 背負うみたいな。
アイツ…
いつも元気に笑顔でいるけど、
本当は辛いんじゃねぇかな?
って思ったりするんだよ。
何も知らねぇのにさ」
降「!!…………お前、よく優姫を見てるんだな」
輝雷「えっ!!?
見てるわけじゃ……ん?
見てるのか?
いやー……ん?
分かんなくなってきた;」
降「……;;;
あのさ、
結局お前に聞いても 分かんなくなるから
俺が今から質問することに"はい"か"いいえ"で答えろよ」
輝雷「…あぁ。」
降「じゃあ…矢倉は優姫が誰かと付き合ったらどうする?」
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