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優姫「なぁ…心曖?
おい、どこ行くんだよ?」
心曖「…………」
無視かよっ!
あたしは この長い長い廊下を歩いている。
…心曖に引っ張られながら。
歩きづらいよ。
心曖は さっきから何も話さず、優姫の腕を引っ張りながら歩いている。
…つか、ここあたしん家だよな?
うん、そうだよ。←
じゃあ、心曖は一体どこに向かってる?
じゃなくて、心曖は どこにどんな部屋があるのか知ってるのか?
つか、
ここを真っ直ぐ行くと…確か…
―と、考えていると、心曖が口を開いた。
心曖「たしか…この部屋だったかな?」
―は?
この部屋って…
優姫「じぃちゃんの部屋?」
あたしは大好きだったじぃちゃんの部屋の前に立っている。
…?
その前に、心曖は何でこの部屋の場所が分かったんだ?
それと、何でこんなところに来たんだ?
心曖「…この部屋だったら邪魔されないから話しやすいと思って」
まるで優姫の心の中を読んだように言った。
心曖は部屋の 襖を開けて
優姫を引っ張り部屋の中に入った。
じぃちゃんの部屋の中は和風だ。
畳に掛け軸…
あとはいろいろ生け花などがあった。
優姫「…んで?何の話?
こんなところにまで連れてきて」
優姫が少しキツい口調で言うと
心曖はゆっくり口を開いた。
心曖「優姫は…
恋したことある?」
優姫「はぁ?」
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