7月16日って何の日?

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――――― 降たちは、優姫を 屋上の裏の影の方に運んだ。 何で俺―… こんなに冷静でいられるんだろ…? 優姫「―ッ…ぐっ…」 奈緒「赤西…どうしたんだよ?」 奈緒が 降に聞くと、降は答えようとしたが、 その前に気になっていたことを聞いた。 降「泉…お前、聖(アキラ)の事知ってんのか?」 泉「―ッ!!……はい。」 降「何で知っている?」 泉「………聖は、 俺の幼なじみだから……」 優姫「あき…っらが…お前の…さな…っじみ…?」 多分、優姫は "聖がお前の幼なじみ?"―と、 言いたかったんだと思う。 だけど、俺は苦しそうに言う 優姫の姿を 見ていられなくなった。 降「優姫……今は喋らなくていいから…」 優姫は汗を大量にかいて、息を荒くして苦しそうにしている。 ―カンカン… 屋上の階段を掛け上がる音が聞こえた。 おそらく、輝雷が先生を呼んできたのだろう。 降「―ッ、その話しは後だ。 輝雷が来たみたいだから―」 ―バンッ 俺の言葉と同時に屋上のドアが開いた。 すると、輝雷が走って来た。 その後についてくるように医者と看護婦が走って来た。 医者「赤西さんっ!?大丈夫ですかー?聞こえますかー? …脈拍は?」 看護婦「………早いですね。 少し危険かもしれません。」 看護婦がそう言うと、医者が俺たちの方を向いて 医者「今は他の先生を呼んでいる時間がない! だから、僕は先に病室に行っているから、赤西さんを連れて来てくれないか?」 降「はいっ」 輝雷たちも頷いた。 医者「じゃ、行きましょう!」 .
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