7月16日って何の日?

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――――― ―ピッピッ… 病室に機械の音が鳴り響く中、 降たちは、ようやく優姫の病室に入れた。 降「……優姫、大丈夫だよな?」 優姫は個室に 移され、 医者のおかげで、さっきの発作も大分収まったみたいだ。 泉「…どっか悪かったんすか? …俺が見たところは、優姫さんが首を絞められてて …その時は、苦しそうで 目の焦点があってなかったから、 確実にもう少しで… 死んでたかも知れねぇっすよ。」 輝雷「泉っ!! てめぇ…よく軽々しくそんなことが言えるなっ! 人が死ぬのは… 人の命はそんな軽いもんじゃねぇんだぞっ!!!分かってんのか!?」 奈緒「おいっ!やめろよ!」 輝雷は、泉の口から出た『死』という言葉に反応して 怒鳴っていた。 奈緒が 輝雷を抑えたが、 泉は輝雷の言葉に目つきが変わった。 それを感じ取った降は、冷静に輝雷を止めようとした。 降「……輝雷、泉は……」 …だけど、 泉「人の命の重さは… 総長に言われなくてもわかってるよ! 聖は! 自分の姉を… 命をなくしてまで…死ぬまでずっと守っていたんだぞ! 聖が…死んだとき、ついさっきまで一緒だった仲間が…親友が! 目の前で 血を流して 倒れてたんだぞ!? 人の命は、決して軽いものじゃない。 だけど、奪うのは一瞬なんだ! その一瞬で 命は無くなってしまう! どんなに時間をかけて育っても、命は 必ず無くなってしまうものなんだ。 聖の死を経験した俺は… 優姫さんと同じくらいに命の尊さを知ってるんだ……だから…」 降「泉…もういい。 ……少し落ち着け。」  
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