7月16日って何の日?

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すると、 泉は ハッとしたように、輝雷を見た。 輝雷は 泉の口調が変わり、 初めて感情を表した泉に 驚きを隠せれなかった。 泉「あ……すみません、 降にぃ、総長、兄貴……俺…」 降「大丈夫だよ、泉。 泉が言っていることは 正しいと思う。 それに、聖を亡くして辛い気持ちは、俺にも分かる」 降にとって 優姫の弟の聖は、 ずっと一緒にいた降にとっても、弟的存在だった。 悲しくないはずがない。 奈緒「なぁ…聞くけどさ。 その…あきらって誰?」 輝雷「悪いけど、俺ら いまいち話についていけねぇ。」 降「あぁ、そっか。 二人は知らないんだっけ。 ………優姫の弟の聖の事。」 ――――― ―ガシャンッ 「ぁ…ぅ゙…うわぁ゙ーんっ!」 「ゆーきおねぇちゃん?どうしたのぉ?泣いてるの?」 「ケーキがぁ…あきらのためにママといっしょに作ったのにぃ! 落ちちゃったぁ!! 食べれないよぉ!うわぁぁんっ!」 「ゆーきおねぇちゃん、泣かないで…うっ…ぼくまで泣いちゃうよぉ…うわぁぁあんっ!!ママぁ!」 「あらあら;優姫、また作ればいいのよ。 聖の誕生日パーティーはいつでも出きるわ。ね、聖」 「ぐすっ…うん…。」 「うん!ぼく、まってる! がんばって、おねぇちゃん!」 「うん!」 …………あれ…。 これって…幼い頃の…あたしと聖、それに母さんまで…。 いつだっけ? 聖の誕生日パーティー当日に作ったケーキ落としちゃって…。 泣いて…また作って…… みんなで食べたっけ。 懐かしいなぁ…。 でも、 優姫「何でこれが…?」     
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