7月16日って何の日?

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――――― 優姫「う……あき…」 さっきから優姫が唸っている。 …悪い夢でも 見てんのか? 泉「………聖…」 降「…優姫…」 俺と泉が、優姫を見て悲しそうな瞳をしながら呟いた。 それを聞いた輝雷は思い出したように、聞いてきた。 輝雷「なぁ、そういえばさ、 その赤西の弟の、聖?って奴… どうしたんだ?」 おい。 今は それを聞くタイミングじゃねぇだろぉが。 空気読めよ。 奈緒「輝雷…それは 聞かねぇ方が 良いんじゃねぇ?」 奈緒…お前 意外と分かってんじゃねぇか。 …でも、これだけは、 知っといてもらいたいかも…な。 降「あぁ……分かっ―「待って。」 降の言葉を遮ったのは、 泉だった。 泉「聖については…俺が話してもいい…すか?」 降「……あぁ、いいよ。」 今の 泉には、 すべてを話せる覚悟がある。 俺にはそう見えた。 俺より、聖のことを詳しく知っているのは、泉だからな。 泉「……――」 泉が 口を開いたと思ったら、 俺のところに来て、 泉「すんません…どこから話したらいいんスか?」 ……おいっ! そこからかよっ!(汗) 降「ん~… 出会ってからのこと、 んで、聖のことを詳しく、 んで、優姫と聖に何があったのか、を言ってくれれば、 あとは俺がフォローするさ。」 お、何か フォローってかっこよくね? ……すんません。 調子乗りました。 俺が 心の中でくだらんことを思っていると、 泉は 何回か深呼吸をして、 俯かせていた顔を上げ、話し始めた。  
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