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俺は 聖を睨んでいた。
聖「初めて…名前…」
聖は 何やら呟いていたが、
何を言っても聖は 俯いたままだった。
何を思ったか、
俺は 聖の顔を 覗きながら大声で言った。
─すうっ…
泉「あ!聖の肩に…毛虫が!!」
聖「えっ!!?」
聖は 勢いよく頭をあげた。
ゴンッ
痛々しい音が聞こえた。
泉「いったぁ──っ(泣)」
聖「いっ──ッ」
俺の身長が低いせいだったのかね?(笑)
それとも、俺が 聖の顔を大きく覗きすぎたのかな…。
俺と 聖の頭が 痛々しい音をたてて ぶつかり合ったんだ。
泉「…………」
聖「…………」
俺たちは、お互いに額を押さえながら見つめ合った。
聖「…くすっ…あははは!!」
いきなり笑い出したのは聖だ。
泉「あ、きら…;?」
聖「ははっ!
っはぁー。おっかし!」
いきなり笑い出した聖に、
どうしたらいいのか 俺には分からなかった。
てか、聖ってこんなに笑うんだ。
聖「あーぁ。かまうのがめんどくさかったから、
クールぶってたのに…はぁー。アホらし。」
泉「んなっ!」
かまうのがめんどくさかった!?
クールぶってた!!?
泉「お…まえっ!!!」
聖「まぁまぁ、そう怒んなよ」
さっきの聖とは 全く別人のような、喋り方だった。
なんだよこれ……。
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