7月16日って何の日?

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頭の中が パニックに なりながらも、聖を見ていると、 聖「まぁ、俺の裏を 知られたからには、改めて自己紹介しねぇとな」 泉「はぁ!? 勝手に一人で話進めんなよ!!」 ギロッ 泉「ッ!」 子供ながらに 殺気をこめて睨まれた、と思ってた。 でも、子供ながらじゃなかった。 聖の言葉を聞くまでは。 聖「俺は、 極道 紫桜組 四代目 次期組長 赤西 聖。 よろしくな泉」 はぃ? 泉「ごくどう…… しざくらぐみ…… よんだいめ……… じきくみちょう……?」 聖「全部ひらがなにすんなよ。 カッコ悪くなっただろ」 イヤイヤイや。 そんなこと言われても……;; 頭がついていけねぇんだよ… 聖「……もう一回言うぞ? 極道 紫桜組の、四代目、 次期 組長の、赤西 聖だ。」 泉「しざくらぐみ?」 聖「紫桜組。紫に桜で、紫桜」 泉「変わった名前だねぇ」 聖「そうか?」 …………。 こんな会話をしている俺だが、かなり、テンパってた。 なのに普通に会話できた俺は… ある意味、凄かったと思う。 ―――――― 泉「………へぇ。 おじいちゃんが その紫桜組の 跡継ぎを、聖に?」 聖「そ。本当は、姉ちゃんがいるんだけど……」 泉「けど?」 聖「今は…姫虎っていう族の総長してっから… 俺しか継げねぇんだ」 そう言った聖の顔は、 どこか寂しそうだった。     
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