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…もしかして、
泉｢聖って…姉貴大好きッ子？｣
何て言うんだっけ、
姉貴を大好きなこと。
聖｢……はっ!!?;;
何言ってんだよ あり得ねぇし！｣
慌てる聖。
………顔が真っ赤だ。
あ、思い出した。
泉｢…シスコンなんだ？｣
聖｢……………｣
あり？
黙っちゃったよ。
聖｢…………ちょっと違うかな｣
……？
少し 意味深な言葉に、俺は理解できなかった。
ただ、
聖が 遠くを 悲しそうな顔で見つめていたのを見て、
何も言えなくなってしまった。
泉｢…っじゃあさ、…｣
この空気に いたたまれなくなった俺は、
さっきの話に戻すことにした。
無理矢理かもしれないけど…
泉｢じゃあ聖は…紫桜組を継ぎたくないんだ？｣
聖｢あっ、いや…そういうわけじゃなくて…｣
泉｢…？｣
聖｢扱いが、嫌なんだ…｣
泉｢扱い…？｣
あぁ、呟くと聖は、また下を見た。
また下を向くのかよッ!!!
聖｢………(ちらっ｣
泉｢………｣
聖｢………(ちらっ｣
泉｢………｣
聖｢………(ちらっ｣
…ああ～っ もう!!!!
そんな何回もチラ見すんなよ！
聞いてほしいなら、
素直に言えばいいだろ!!
そんな
“聞いてくださいオーラ”
出すなよ！
泉｢……で？
扱いが嫌ってどういうこと？｣
俺がそう言うと、
聖は“やっと聞いてくれた”
と いうような顔で俺を見た。
……めんどくさっ。
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