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そう 思うくらいに優姫さんと聖は、そっくりだった。
優姫「じゃあ本当に簡単に」
そう言うと、優姫さんは 大きく息を吸い、聞き取れるかどうかの速さで、話 始めた。
優姫「姫虎と豹雷牙の初代総長は、親友だったんだ。
だから、お互いに#%£$¥」
…オイ。
泉「めちゃくちゃ噛んでんじゃん。何してんの」
もっと言ってやりたいところだけど、本人が一番落ち込んでるし。何だか可哀想になったから言うのを止めた。
聖「最後何いってるかわかんねぇよ」
優姫「早口すぎて口が廻らなかった…」
そのせいか、優姫さんは随分と落ち込んだ。
別に早口言葉じゃないんだし。
それに俺、そこまで早く言えなんて言ってないよ。
そんなんで落ち込むとか…。ガキかよ。←お前もだろ。
まだ小学校中学年なんだから、
呂律が廻らないときもあるって!…なんて、小学校低学年の俺が言うのはどうかと思うけどね…。
聖「…ハァ…んで?
ゆっくりでいいから 話してよ」
聖は ゆっくりの所を強調して、言った。
聖くん?ため息ついてる場合じゃあ ないんだよ?
逆にため息つきたいのは俺の方だし。
そう思いながら、優姫を見た。
何だか…どっちが上だかわかんねぇや。
聖が兄さんで優姫さんが妹のように見えてきた。
優姫さんは 少し泣きそうな顔を上げて、ボソボソと呟いた。
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