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いつも通りの朝。
見慣れた通学路を歩いていると…
降「優姫~!よっ!!」
優姫「お、降。おはよ。」
優姫は降を見てみると、ずっとニコニコしていた。
優姫「なんか今日機嫌いいね。なんかあった?」
あたしが聞くと、"よくぞ聞いてくれました!"と、言わんばかりの笑顔で
降「実はさ~
集会の後に、夏知にメシ奢ってもらったんだ♪」
優姫「お、お前なぁ…;;」
あたしは聞いて呆れた。
昨日はあんなことがあったのに、何だか…夏知が可哀想に見えてくる…;;
そんなことを考えていると、学校についていた。
降「あーぁ…授業嫌じゃ」
優姫「そんなこと言うなよ、
さぼっちまえよ。」
降「え、何それ。
止めてんの?薦めてんの?」
…お前次第ってことだよ。
降「シカトか。」
―ガサッ…
ん?
―ザクッ!
優姫「Σってぇ!!!」
優姫が下駄箱に手を入れた瞬間、下駄箱の中には小さい紙と、カッターナイフの刃が入っていた。
そのせいで、優姫は指を切ってしまった。
優姫「…やっべ。」
やってくれるじゃねぇか…
優姫の指は、深く刺されていて、血が止まらなかった。
降「優姫?…Σなんだよ!?どうした?」
優姫「大丈夫だから。消毒してくんね?」
降「あ、おうっ!!」
あたしは降に指を消毒してもらいながら、手紙を見た。
その内容は…
┌──────────┐
│放課後に中庭にこい。│
│もし、来なかったら…│
│お前の仲間に手を出す│
└──────────┘
へぇ~…
なにこれ?いわゆる"いじめ"ってやつ!?
カッターの刃なんか入れやがって…
優姫「ブッ殺す…」
降「優姫?大丈夫か?消毒終わったぞ。」
優姫「お。さんきゅ。」
優姫は紙をポケットにしまった。
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