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―ドクンッ
一瞬にして思い出したくないものが頭を過った。
『優姫ッ』
『……呼び捨てすんな、聖』
『優姫こそ!』
『弟だろ。バカ野郎。』
優姫「勝手に……」
奈緒「…ん?なに?」
優姫「呼び捨てすんなッ!!!」
奈緒「……ぇ…」
優姫がいきなり怒鳴ったので奈緒は驚いて固まった。
……あ…。
優姫「…わりぃ」
奈緒「…気にしねぇよ!!
何か理由があんだろ?」
…何で分かっちゃうんだよ。
優姫「…………まぁ。」
奈緒「ま、いいから。
その代わり俺の名前は呼び捨てな♪」
優姫「…………やだ。」
奈緒「んでだよ~…
その方が親近感わくだろ?」
優姫「別に。豹雷牙に親近感持たれても嬉しくない。」
奈緒「つめてぇな。
良いじゃんか。ここは学校。
族とかは今は関係ないし」
優姫「やだったらやだ、
うざい。消えろ。あっち(↑)に案内してやるって、じいちゃんが。」
奈緒「死ねってか。」
優姫「あ、保健室。(シカト)」
奈緒「オイ」
―ガラッ
保健室に入ると、ベッドから寝息が聞こえてきた。
「スー…ん~…」
…誰か寝てる?
奈緒「だ~れだっ!」
―シャー…
…なにしてんだ、オイ。
二人は…じゃなくて、奈緒は カーテンを開けた
優姫「あ」
奈緒「…輝雷…」
輝雷「…スー…スー…」
寝ていたのは輝雷だった。
優姫「…コイツもサボりか」
奈緒「知らね、つか お前もか。」
あ。
輝雷「ん~…スー…」
なんか…意外に…
寝顔かわいいな…つか、改めて見ると顔整ってんな。
羨ましい。
奈緒「赤西?…おーい…」
優姫「Σ!!いって!!」
優姫は玄関で切った指を奈緒につねられている。
奈緒「…これ、もっかい消毒したら?」
優姫「あ…あぁ」
奈緒「…これどうしたんだ?」
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