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「艦長!中尉から先行する、と!」
言われた艦長は応えると同時に手元のコントロールパネルの一つをタッチした。
「聞いていた。整備班、クルード准尉のザクは?」
『点火系の調子が悪い!こりゃすぐには直せんぞ艦長!』
手元のコントロールパネルについてあるスピーカーから整備班の班長の返事が聞こえた。
暫時考えたのち、艦長が号令をかける。
「本艦はこのまま先行した中尉のザクの援護射撃にはいれる位置まで前進する!敵艦からは戦闘機や攻撃ポッドが出てくると思われる。対空砲火と粒子散布を怠るな!!」
言い終えると同時にブリッジに声がハモるように響く。
「「了解っ!!」」
この時
サラミスは既にルナツーへの復路に差し掛かっていた。
ツキヒロとの接触まで
あと3分のことである。
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