ONE YEAR WAR

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ドズル・ザビ揮下のジオン軍宇宙攻撃軍 第3艦隊所属ツキヒロ・レイアード中尉はサイド5ルウム宙域にいた。 「中尉、ブリッジで艦長がお呼びですよ。」 格納庫で黒くカラーリングされた愛機のザクⅡを見ていたツキヒロに声をかけたのはレスティ・ファン・クルード准尉。 教導隊から回ってきた新人パイロットで、ツキヒロの部下にあたる。 「やれやれ。ようやくまともな任務でも下りたか?哨戒任務ばかりでは腕も鈍るというものだな?」 そう吐き捨てると、ツキヒロはブリッジに向かった。 ――――――――――――――― 「来たな、中尉。」 「そろそろ、まともな任務か?いい加減、こんなルウムなんて何ヵ月も前の戦場では仕事がなくて仕方がない。」 ブリッジへ着くなり艦長に愚痴を吐いたが、前方に映し出されたレーザー通信の相手を見た瞬間表情が引きつった。 「かっ、閣下!」
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