ONE YEAR WAR

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『ルナツー宙域でガデムに補給をさせる手筈になっている。貴様らもそれに合流してもらいたい。』 「了解しました。」 ドズルの命令に、艦長が答えた。 『では、戦果を期待する。』 「っは!ジーク・ジオン!」 艦長が答えた後、レーザー通信は切れた。 「ん、どうした?浮かない顔をして。待ち望んでいた新しい任務じゃないか。」 艦長は怪訝そうな顔をして、急に元気の無くなったツキヒロに尋ねた。 「いや・・・。どう思う艦長?」 「連邦のモビルスーツか?にわかには信じがたい話だ。ザク以上の機体など・・・」 「私もそう思う。だが、もし本当なら・・・ジオンの優勢は崩れだすぞ・・・。絶対的な国力の差がありながらも、ジオンが連邦より優位に立てていたのはモビルスーツのお陰だ。」 「うむ。もし事実ならば、なんとしてでも連邦のモビルスーツを滷獲せねばならん。だが、まずは事実の確認だ。進路転進!本艦はコレよりルナツー宙域へ向かう!」 「「っは!」」 艦長の命に操舵主、通信士らが答えた。 「連邦のモビルスーツ・・・」 ツキヒロはただ、漠然とした不安に襲われるのだった。  
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