2.光との出会い…

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そして、いよいよ病院を退院する日がきた。 やっと死ねる…そのことで頭がいっぱいだった…。 松葉杖をつきながら病院を出た。すると目の前に一台の車が止まった。 「乗りたまえ」 この前の野郎だ。俺は半強制的に乗せられた。 そしてわけもわからない体育館に連れてこられた。 「なんだよ!ここは!」 「まあまあ、そう怒らないで。とにかく中を見てごらん」 俺は取りあえず見ることにした。 「あ!!…」 そこには車椅子でバスケをする人たちがいた。 車椅子を巧みに使い、ドリブルをし、パスをし、シュートをする。 自分の想像していたのとはあまりにもかけ離れて激しいプレーに唖然とした…。 そして目が釘付けになった。 「どうだ!これが車椅子バスケだ!ワクワクしないか?やってみたいとは思わないか?」 答えは決まっていた。
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