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そして、いよいよ病院を退院する日がきた。
やっと死ねる…そのことで頭がいっぱいだった…。
松葉杖をつきながら病院を出た。すると目の前に一台の車が止まった。
「乗りたまえ」
この前の野郎だ。俺は半強制的に乗せられた。
そしてわけもわからない体育館に連れてこられた。
「なんだよ!ここは!」
「まあまあ、そう怒らないで。とにかく中を見てごらん」
俺は取りあえず見ることにした。
「あ!!…」
そこには車椅子でバスケをする人たちがいた。
車椅子を巧みに使い、ドリブルをし、パスをし、シュートをする。
自分の想像していたのとはあまりにもかけ離れて激しいプレーに唖然とした…。
そして目が釘付けになった。
「どうだ!これが車椅子バスケだ!ワクワクしないか?やってみたいとは思わないか?」
答えは決まっていた。
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