1.絶望との出会い…

7/7
前へ
/33ページ
次へ
父は何も言ってこなかった。ただ病院代を払っているだけだった。 何も悲しくはなかった。誰も俺の目の前に現れない。最高じゃないか…。 後は早く死ねればそれでいい。 でも病院ではずっと見張られていた…。見張りから逃げようにも片足の俺には到底無理だった。 何もかも自分の思うようにいかない。俺は不本意ながら退院するために治療に専念することにした。 もちろん退院したらすぐ死ぬつもりだ。 こんな体で退院したところで夢や希望も何もない…。 早く消えてしまいたい…
/33ページ

最初のコメントを投稿しよう!

90人が本棚に入れています
本棚に追加