最終章

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「“いとしい”ってさ漢字で書いたら“愛しい”じゃん??」 俺は空中に指で書いてみる。 「うんうん」 「でも漢字で書くと“いとしい”以外にも読むよ?」 「……かな…し…ぃ?」 「そ。 そのお前の愛くるしい表情も漢字で書くと“愛 苦しい”」 「うん…」 ははッ…頭の上、ハテナだらけだし(笑) 「ごめんな?こんな遠まわしな言い方で。 愛するることはカナシくて苦しいこともあるって気づいたんだ。 俺さ、逃げてた。お前を本気で愛することから…」
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