幼少時代

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『もうすぐパパ帰ってくるから!有理と沙織さっさと片付けて!』 ヒステリックに叫ぶ 私は怖くてたまらない 姉は 黙って片付ける 『おねえちゃん』 「ん?なに?かたづけよう」 『だいじょうぶ?』 「ありがとうね おねえちゃんはだいじょうぶだから パパが帰ってくるまでのしんぼうだよ」 姉は そう言って 私を優しく微笑みながら見た 私も ニコっと笑い 2人で部屋の片付けをした その間母は 理恵ちゃんに電話で愚痴っていた ピンポーン 「『パパだ!』」 姉と声がハモる 私たちは一斉に玄関に走った パパだ!助かった!
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