幼少時代

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「ただいま~っておっ!?!」 我先にと パパの足に 飛びつく 「有理…沙織…危ないだろう…」 びっくりと呆れた声でパパは苦笑する 「パパお帰りなさい!」 「ただいま有理」 「ぱぱおつかれさまでした」 「ありがとう沙織」 力持ちのパパは 両足にひっついた私たちを そのままの状態にして リビングへ歩いてった 「あら~お帰りなさい!」 「ただいま 今日も…からあげ弁当か」 「ごめんなさいね~残業があったから、私もさっき帰ってきたのよ」 「…そうか」 「さ、食べて!有理も!」 「…さおちゃんは?」 「…あら?理恵の家で食べなかったの!?聞いてないわよ~」 どうやら私の晩ご飯はないらしい 9時前に 弁当食べるのも嫌だけど お腹はすごくすいていた 「…さおちゃんのごはん~っ」 「さおり、おねえちゃんと半分こしよっか」 「あら、そうしてくれるかしら」 「いや、俺の分わけるよ」 「あらだめよ!パパは体力つけないと!」 だったら栄養ある ご飯作ってよ 私たちだって 育ち盛りなんだよ
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