1510人が本棚に入れています
本棚に追加
「ただいま~っておっ!?!」
我先にと
パパの足に
飛びつく
「有理…沙織…危ないだろう…」
びっくりと呆れた声でパパは苦笑する
「パパお帰りなさい!」
「ただいま有理」
「ぱぱおつかれさまでした」
「ありがとう沙織」
力持ちのパパは
両足にひっついた私たちを
そのままの状態にして
リビングへ歩いてった
「あら~お帰りなさい!」
「ただいま
今日も…からあげ弁当か」
「ごめんなさいね~残業があったから、私もさっき帰ってきたのよ」
「…そうか」
「さ、食べて!有理も!」
「…さおちゃんは?」
「…あら?理恵の家で食べなかったの!?聞いてないわよ~」
どうやら私の晩ご飯はないらしい
9時前に
弁当食べるのも嫌だけど
お腹はすごくすいていた
「…さおちゃんのごはん~っ」
「さおり、おねえちゃんと半分こしよっか」
「あら、そうしてくれるかしら」
「いや、俺の分わけるよ」
「あらだめよ!パパは体力つけないと!」
だったら栄養ある
ご飯作ってよ
私たちだって
育ち盛りなんだよ
最初のコメントを投稿しよう!