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これで大丈夫だと思った
だけど
帰ってきた母と私に父は冷たかった
私と姉はまた
二階へ上がらされた
「離婚するかもね」
小6の姉が呟いた
「…りこん?」
言葉の意味が分からなかった
「うん。母さんと父さんが離れて暮らすの。他人になっちゃうの。
私たちは母さんか父さんに付いていかなきゃいけないんだよ。多分父さんだろうけど」
「やだっやだよやだよやだよ!」
「仕方ないよ。母さんはそれぐらいしないと目冷まさないからね。」
「やだあ…っ」
「有里、沙織
下りてきて」
1階から
母が私たちを呼んだ
ドキン
ドキン
嫌な予感がした
リビングのドアを開ける
2つのソファーに
父と母が座っていた
父は難しい顔
母は泣いていた
「…まま、ないてるの?」
「沙織、有里…ごめんなさいね…
ままとぱぱ
離婚することになったの…」
予感は的中だった
私は
今までにないぐらい大声で泣き叫んだ
「やだやだやだやだやだ!!!!!!!!!!
ぱぱもままもおねえちゃんもさおりも
みんないっしょがいい!!
やだあ!はなれないで!すてないで!!」
3時間ぐらい
泣き続けた
母も父も姉も泣いていた
やだよ おねがいだから わたしをすてないで
ままとはなれたくないよ
心の声が全部出た
気づいたら
私は泣きつかれて眠っていた
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