幼少時代

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たかちゃん のことも 私は大好きだった たかちゃんの足音が聞こえると 玄関まで走って行った 「たかちゃんっおかえりなさあい」 『お~!沙織!今日もきとったんかあ~!』 嬉しそうに 私を抱き上げ 高い高いしてくれる 「キャハハ! たかちゃんかえってくるまで、ごはんまってたんだよ!」 『そうか~ありがとうなあ!じゃあ食卓いくかあ~!』 キャーキャー言いながら 食卓にいく 理恵ちゃんがエプロンをして テーブルの上に綺麗にご飯を並べていた 「あら、沙織よかったね~高い高いしてもらったの~」 「うんったかいよ~☆」 「…ただいま… 沙織におかえりなさいっていわれたからね…」 照れくさそうに たかちゃんが言う もっと照れくさそうに 「…おかえりなさい」 理恵ちゃんが言う 大人の事情を知らない私は ニコニコしてるだけだった
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