幼少時代

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たかちゃんの膝の上でご飯を食べる 私の日課だった たかちゃんは バツイチで 前の奥さんとの間に私と同じ年齢の娘さんがいた だけど離婚して 親権を奥さんに渡していた だからなのか たかちゃんは私を 本当の娘のように可愛がってくれた 理恵ちゃんも 子供が男ばかりで 娘が欲しかったらしく 私をすごく可愛がってくれた 昼過ぎの 食卓から聞こえてくる 笑い声 端から見たら 家族そのものだっただろう 私もその空間が大好きだった だけどやっぱり 母にかなうものなんかなかった
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