僕、雪丸。

ぼく、であう。

『ひなちゃん、パパと一緒に猫ちゃんのお名前決めようか？』

「うん!!お名前…うーんとね…」

『ひなちゃんがつけたいお名前はなぁに？ママはひなちゃんが考えた名前を付けてあげたら良いと思うよ。ひなちゃん、新しいママだもんね。』

「うーん、お名前…あ!!」

雛葉ちゃんはパパとママに言われて一生懸命僕の名前を考えてくれた。
暫く経つと、雛葉ちゃんは僕を指差して、きらきらした目で言ったんだ。

「雪丸!!今日から猫ちゃんの名前は雪丸だよ!!」

雪丸？
それが僕の名前？

わぁい!!
初めての名前!!
雪丸!!

「にゃぁん!!」

「きゃっ!!あははっ!!暖かい雪丸～!!」

僕、雪丸。

春風、雪丸。