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訳のわからない紅屋巡査はまたも首をかしげる。 「君ここは初めて?」 「はい、初めてです」 「張り切るのもいいけど、ほどほどにしといたほうがいいよ」 「はい!」 激励されたと勘違いした紅屋巡査は再度敬礼し、駆け足で部屋を出ていった。 暖炉で焚き火が爆ぜる。 「新人くんは元気がいいね」 「我々もあんな時期があったんですかね」 「あったんだろうな」 「ははは」 ふたりは遠くを見つめる。
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