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「昨夜この館にいた人達です。一人は執事、一人は弟子、それから被害者の友人とその妻、あと客人がいるのですが…あれどこ行ったかな」 紅屋巡査はきょろきょろ見渡す。しかし客人らしき人物はいない。 「山田くん」 「何ですか」 「つまり彼らが今回の容疑者ってことでいいんだね」 「そうですね」 ラウンジに集まった人々は一様に神妙な顔つきをしている。 殺人事件が起こったのは勿論のこと、警察が到着して疑われると思えば浮かない表情になるのも無理はない。
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