大好き…

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「おはよーう真琴」 後ろから、同じクラスで クラスいちおしゃれでは? と思う由紀ちゃんが 挨拶をくれて 頭を軽くぽんと叩いてきた。 「あっおはよう。」 由紀ちゃんは、 保育園の時からの幼なじみ。 小学校も中学校も一緒の仲良しで 何でも相談出来る親友。 由紀ちゃんの初恋は、小2 私は、今まで10回は恋愛相談を聞いた。 私は、まだ一回もない 誰も好きになった事がない。 5月、毎日体育祭の練習続きで 疲れてた私は ボーッとして 由紀ちゃんと家から徒歩5分の学校へと向かう。 通常、秋だった体育祭は 毎年お天気に見放され、雨の事が多くって 何時の頃からか 雨の少ない5月に変更になったらしかった。 「あのさー真琴 髪寝癖ついてるよぉ あんた家近いんだから 朝から時間いっぱいあるのにぃ」 くるくる綺麗にカールした茶色の髪を 指でくるくるしながら由紀ちゃんは言った。 「あー縛ったらわかんないから。」 私は黒ゴムで 後ろで一つ結びにした。 「由紀ちゃん足はやいからいいな… 体育祭休みたいよ。」 「気合いで乗りきれー!」 私は恐ろしいぐらい走るのが遅い。 運動神経が鈍い…と言うか 多分無いんじゃなかろうかと思われる。
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