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目を大きく見開いた百歌は
今にも泣きそうな目をし
「たかし、さん…わたし何か悪い、ことを…しちゃった、んです…か?」
両手をギュッと握り締めるうるうるとさせ
たかしを見つめ
「…違う、違うんだ……」
百歌が今にも泣きそうな顔を見てたかしはギュッと抱き締め耳元でボソッと言う。
「じ、じゃあ‥どうして…っ」
相手の目を見て
大粒の涙が頬を伝え相手の目を見て訴えた
「…お前が愛おしいから‥全てが欲しいから…」
目を瞑りながら少し下を向き
「お前の首を…折ろうとしてしまった」
その"折る"と言う言葉を聞くと百歌は
クスッと笑い
「なんだ‥よかった」
涙は流れたままだが笑顔になりクスクスと笑うと、たかしは不思議そうに百歌を見つめ
「き、嫌いにならないのか?こんなにも危ないのに…」
「だって、約束したじゃないですか。結婚する一週間前に」
「一週間前?」
「そう」と、微笑み相手から離れ涙を拭い腫れた目で相手を見つめると約束事を言った
「"俺は百歌が愛おしすぎて殺してしまうかもしれない、それでもいいのか?"って言ったじゃない、私は"愛おしい人に殺されるなら本望です。"って言ったはずよ?そしたらたかしさん"約束しよう、もし殺そうとしたら…それを愛だと受け止めて欲しい、お互いに、な?"…覚えてなぁい?」
たかしに近寄り頭を撫でながら
「だから、気にしなくてもいいのよ?」
優しく透き通った声でたかしに言うとたかしは自然に涙が出てきて「ありがとう」と、弱々しく呟いた
ありがとう、ありがとう
こんなにも愛を注いでくれて
ありがとう、ありがとう
こんなにも優しくしてくれて
俺は百歌を一生大切にする
たかしさん、ありがとう
些細な事でも心配してくれて、
愛してくれてありがとう
私は世界一の幸福者です。
ありがとう
《骨の髄まで愛してる》
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