まさかの

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朝、味噌のいい匂いがして目が覚めた。 低血圧のせいか、目は開いているのにボーっとしていて焦点が定まらない。 昨日の接待と飲み会のせいでダルい上に頭が痛い、完全に二日酔いだ。 だけど、久々に見た夢のお陰で目覚めの気分は悪くない。 ?「あっ、起きた?ご飯出来たから早く食べて」 懐かしい匂い…。 お母様? まだ、俺は夢の中なのかもしれない。 真琴「お母様…?」 ボヤケた視界に人影が一つ、夢は最高だ。 今の俺にとって唯一の逃げ場所だ。 ?「なに寝ぼけてるのよ!早く起きてシャワーでも浴びてきたら?」 お母様…じゃない…? なら…誰だ? 根が生えたように重い体を起こすと、段々頭が醒めてきた。 目の前にいたのはお母様ではなく、昨日ヤクザから買い取った山崎 葵だった。 真琴「なにしてんだ?」 葵は学校の制服を着て、椿さんがたまに使っているエプロンを付けてダイニングテーブルに何か置いていた。 昨夜の事を思い出して少し気まずい感じになっていると、葵は意外にフランクな感じだった。 葵「昨日の事は気にしてないから、神楽崎さんも酔ってたみたいだし」 .
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