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余力を絞り、オウムは倒れている人物に近づいた。
「オイッ、生きてるか? それとも死んでるか? どっちでもいいから返事しろ」
オウムの声と翼の音で倒れていた人物は顔をあげた。
「これ以上生きるつもりはないのに、まだ僕を呼ぶのは何故だ?」
土気色の顔をした髭面の男。希望をどこかに置いてきてしまったような負のオーラを纏い、濁った眼をしていた。
感受性を一切削ぎ落とし、生きる喜びを拒否したようなたたずまいは、この大地に居ることを納得させる。
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